あらすじ
残り少ない時間であなたは何をする?
台本情報
所用時間 | 約5分 |
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商用利用 | 商用利用可 |
登場人物
名前 | 性別 | 属性 | 備考 |
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主人公 | 男性 | 主人公は絵を描くことに夢中で、その才能は家族や友人からも認められていた。彼(彼女)は美術大学に進学し、絵画を専攻。大学時代には多くの友人と出会い、楽しい日々を過ごした。 卒業後、広告代理店に就職し、クリエイティブディレクターとして多忙な日々を送る中で、次第に絵を描く時間が減っていった。しかし、病気により余命宣告を受けた現在、残り少ない時間をどう過ごすかを考える中で、再び絵を描くことを決意する。 |
台本
静かな病室
主人公
「...あとどれくらい、なんだろう。」
主人公
「医者は、1週間って言ってた。でも、本当にそんなにあるのかな。……いや、そんなことを考えても仕方ない。」
主人公
「残り少ない時間で、何をするか……。考えなきゃいけないことがたくさんある。でも、なんだろう、頭が全然働かない。」
少し笑う
主人公
「昔は、時間が無限にあると思ってた。やりたいことも、夢も、全部叶えられるって。でも、現実はそんなに甘くなかったな。」
主人公
「家族に会いたい。でも、今さら何を話せばいいんだろう。謝りたいことも、感謝したいことも、たくさんあるけど……言葉にするのが怖い。」
主人公
「友達にも会いたい。笑い合った日々が懐かしい。でも、みんな忙しいだろうし、僕のために時間を割いてくれるのか……。」
主人公
「やっぱり、最後は自分のために時間を使いたい。自分が本当にやりたいことを、最後までやり抜きたい。」
主人公
「でも、何がやりたいんだろう。こんな状況で、何をすれば満足できるんだろう。」
少し間を空けて
主人公
「……絵を描こう。子供の頃から好きだった。大人になってからは、忙しさにかまけて全然描けなかったけど。」
主人公
「キャンバスに、思いのままに絵を描こう。色とりどりの絵の具で、心の中の景色を描き出そう。」
主人公
「それが、僕の最後の願い。誰にも見せなくてもいい。ただ、自分のために、自分の心を描きたい。」
主人公
「残り少ない時間で、僕は絵を描く。心の中の景色を、キャンバスに映し出す。」
主人公
「それが、僕の最後の時間の使い方。」
@kafukatmark